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旭川新道が通る遙か前、春光台に子供向きのスキー場がありました。斜面を利用した小さなスキー場で、もちろんリフトなんかありません。小学校4年になったら頂上から直滑降しなくてはならない、という子供間の掟があり、初めての直滑降は鼻水をこぼしながら、ヒーヒー言ってしたものです。たしか、左の写真のところがスキー場跡だと思うのですが、記憶があいまいです。直滑降で思い出したことがあります。次兄が何回目かの直滑降で、飛びました。跳ねました。回転して、雪にもぐりました。しばらくして、ガバッと雪をかき分け起きあがり、その顔を見ると、鼻血、擦り傷で、顔中が血だらけ、兄でなかったら放っておいて帰ることも考えた程です。しかし、まぁー、気遣いながらの帰り道、ちょうど郷土博物館からバスが発車しかかっていたので乗り込もうとすると、血だらけの兄を見た運転手さんが「のったらだめ」と言ったことを、そう、突然思い出したわけです。兄は泣きながら帰りました。もう、40年ほど前の事です。
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