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歯周病の進行予防には定期的な検査と処置が必要です

 歯がグラグラする、歯ぐきから血や膿が出てくる、なんだか口臭がするなどの症状がでたら、歯周炎(歯周病)が疑われます。
 歯周炎とは、歯を支えている組織の炎症を言います。歯周炎のほとんどは、磨き残し中に繁殖する細菌によって引き起こされます。原因を除去すると炎症は治癒に向かうので、正しい歯ブラシを心がけること、歯垢や歯石を除去することで歯周炎は良くなります。



左図のように歯磨きが不十分だと、磨き残しが付着し、細菌が繁殖します。細菌によって炎症が生じ歯ぐきが腫れ、重症化すると歯槽骨が吸収します。
(赤は歯ぐき、右側で歯ぐきが腫れています。灰色は歯槽骨を示します。)





歯ぐきが腫れると、歯と歯ぐきで作る溝が深くなります。左側に比べて右側では溝が深くなっているのがわかります。歯ぐきの溝は、歯の全周に渡ってあるので、歯周炎が悪化し歯ぐきの腫れが高度になると、溝が増大するのです。




 お口に歯が全部あるとして、すべての歯の歯ぐきの溝の面積を合計すると手の平サイズになるそうです。
 つまり、歯周炎の適切な治療がされていないと、手の平と同じ大きさで、炎症がずっとくすぶっていることになります。


 歯周炎の原因となる細菌は嫌気性菌といって、歯ぐきの溝の奥底でも生息できる細菌です。空気がない環境でも活動できる細菌です
 この嫌気性菌の活動を停止させ、除菌するには、歯ぐきの奥底に空気を送り込む必要があります。


 左の写真は、歯ぐきの溝を超音波で洗浄しているところです。
 超音波で洗浄することによって、水と同時に空気も送り込まれるので、歯ぐきの溝の奥底に生息する嫌気性菌は除菌されます。


 上の写真を図で示しました。歯ぐきの溝の奥底まで超音波を発振する器具をいれ、洗浄と同時に空気を送り込んでいます。
 こうすることで、除菌されますが、細菌は完全に死滅しません。
 このまま放置すると6週間から8週間で元の細菌数のレベルに戻ってしまうのです。


 このように歯ぐきの溝を洗浄し、除菌することで、歯ぐきは健康を保ちます。
 お口の中で、手の平と同じサイズの炎症がくすぶっていると考えるとあまり気持ちの良いものではないでしょう。

1ヶ月に1回程で良いので、定期的な歯ぐきの洗浄・除菌をお勧めします。

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2005年9月9日開設